鬼門にトイレがあると悪い風水だと、耳にしたことはありませんか? 鬼門というのは、北東の方位のことで、日差しが入らない場所です。 暗くて寒い昔の家屋のトイレなら、よく見えず危なかったかもしれないし、寒くて具合が悪くなったかもしれません。 それに、トイレは汚物をためる場所だったので位置については注意を要しました。しかし、現代のトイレは、明るい照明があり、水洗式です。 よって、日差しの入る方位には良い部屋を配置し、日差しの入らない北東にトイレを配置するのは、かえって合理的な設計と言えます。
ただし、北東(鬼門)や南西(裏鬼門)にトイレがある場合は、内装をすべて白にすると、悪い風水の影響を抑えることができると言われており、 便器や壁紙やタオルなどは白いものを選ぶことをおすすめします。また、盛り塩をすると良いとも言われています。 その際、きれいな色のついた岩塩やバスソルト(入浴剤)を、ワンポイント模様のある小皿にのせると、見た目もオシャレなので試してみてください。
さて、今回で私のこのコーナーは最終回です。家族の運気を上げるには、整理整頓された快適な住まいづくりが最も効果的です。 その考えは、世界中からの関心を集めています。また、インテリア・デザインの先進国である英国でも風水は大人気です。 皆さんも、楽しみながら風水を生活に取り入れてみてはいかがでしょうか?
- トイレ汚れは金運を下げるので掃除をまめに。
- トイレのふたは常に閉めておくのが良い風水。
- 悪臭は邪気を呼ぶので、消臭・芳香剤は良い。
工藤 沙美
- ・日本生活空間研究会主宰
- ・風水コンサルタント
- ・英国公認インテリアデザイナー
- ・ロンドン大学心理学部卒
中国人の風水師から直伝の「中国正統派風水」の理論を、8年の海外生活で取得した英国公認インテリアデザイナーとしての知識を生かしたモダンな風水を提案している。講演や執筆の他、風水コンサルティングを中心に活動。ロンドン大学心理学部卒業、MIT(マサチューセッツ工科大学)で体育講師を務めたこともあり、健康学から心理学にわたる多彩なバックグラウンドを生かした親身なアドバイスが、財界人や実業家から若い女性まで幅広く支持されている。子育てを終え、主婦層からも信頼が厚い。「快適風水生活」(成美堂),「英国式風水で幸せになるインテリア術」(トーソー出版)など、著書・出版物多数。