皆さんは「一戸建て」にはどのような印象を持たれますでしょうか?
今では土地を有効に活用した2階建てが一般的。
さらに、土地が少ない都会や多世代が住む際は3階建て以上や地下室を設ける住まいも珍しくありません。
一方で、ここ数年人気が高まっているのが日本古来の「平屋」です。
核家族化によりそれほど多くの部屋数が必要なくなったことや、
高齢化により階段の上り下りが不必要なワンフロアへのニーズが高まっていることなどが背景にあるようですが、
それ以外にも平屋にはさまざまな魅力があります。
ホービス新居浜に出展している各ハウスメーカーのプランから平屋の人気の秘密に迫ります。
庭の自然や季節と一体となれる平屋
ミサワホームでは、どの部屋にいても庭に面している平屋の特徴を生かし、周囲の景観と、
移りゆく季節の風景を楽しめるよう住まいと庭を一体的にデザインし、
一つのフロアでつながることによる家族のコミュニケーションを大切に設計しています。
平屋プランの一つ「Granlink HIRAYA」では、ご家族をいつも身近に感じられる「サークルリンク設計」を採用しています。
これは、4つのスペースが一つの円のようにつながる設計で好きな場所で好きなことをしていても、ご家族が身近に感じられます。
さらに注目なのが勾配天井による3.5mの天井高で、開放感に満ち、のびのびと子育てができます。
ミサワホームの特徴でもある蔵も完備。家族の記念品やいざという時の災害グッズもしっかりと保管できます。
構造上の制約が少ない平屋の特徴を生かし大空間を実現しているのが住友林業の平屋「GRAND LIFE」です。
通し柱を使用しないオリジナルの「ビッグフレーム構造」で最大7.1mの大開口を実現し、3.52mまでの天井高にも対応しています。
同社ではニーズにあわせて派生プランも展開。「GRAND LIFE Terrace Style」では、ウッドデッキで庭とつながる「テラスリビング」で、
自然あふれる庭を活かした気持ちの良い空間を演出しています。
一方、「GRAND LIFE Stage」ではライフステージに合わせて理想の増改築が可能で、
耐震性を保ちながら、部分2階や総2階で二世帯住宅にしたり、小屋根裏を改築して子ども部屋を設けることもできます。
大きな屋根で太陽光発電も後押し
平屋は総じて2階建てよりも屋根の面積が広く、高さも低いため太陽光発電の設置・メンテナンスにも向いているとされます。
一条工務店では、平屋を含む多くのお客様にご支持をいただき、年間搭載棟数は約9千棟、住宅業界ナンバーワンの実績です。
オリジナルの太陽光発電「夢発電システム」では、スッキリと美しい屋根一体型のソーラーパネルを採用。
屋根面積を無駄なく使用でき、屋根置きタイプに比べ軽量で屋根に負担をかけません。
また、毎月の電気代を助けてくれることはもちろん、停電時にも貴重な電源となることや電気自動車の普及によりますます注目を浴びています。
これからの地球環境保護や平屋との相性のいい設備としてもおすすめしています。
構造やターゲット別に趣向を凝らしたワンフロア
積水ハウスでは鉄骨の「HIRAYAの季(とき)」と木造の「里楽(りらく)」を展開。
それぞれの構造面の特徴を生かしたプランを展開しています。同社独自のダイナミックフレーム・システムと
制震システムであるシーカスを生かした「HIRAYAの季」では7m×7mの大空間を実現。
部屋の中と外が一体化したスローリビングを提案しています。
また、空気環境配慮仕様「エアキス」で化学物質を抑制し美しい空気を住まい全体に提供しています。
一方、木造の「里楽」は、モノコック構造とラーメン構造の良い点を取り入れたハイブリッド型のシャーウッド工法で耐震性を高めるとともに、
バリエーション豊かな天井高を実現しています。多彩な形状や勾配から屋根を選ぶことができる点も積水ハウスの平屋のうれしいところです。
家族構成にあわせて商品を展開しているのが、セキスイハイムです。
子育て向けの「育ての家」では室内の壁を少なくし、室内と庭がひとつづきの空間で家族間のコミュニケーションを促し、
吹き抜けの大空間や窓を巧みに配置し、明るい自然光を部屋の隅々に採り入れています。
一方で、大人夫婦向けの「たのしみの家」では、ゆったりと2人の時間を過ごせるカフェスペースや、
小屋根裏に趣味のプライベートスペースを設け、フラットな平屋の構造を生かしたシニア向けの「楽(らく)の家」では、
孫が来た時に遊べる畳空間やこれまでの人生の思い出を大切に保管できる収納を充実しています。
このように多彩な平屋をラインナップしている各社。9月に入り残暑もひと段落しはじめた今日この頃。
次の週末はご家族でホービス新居浜を訪れ、メーカーの担当者から平屋の魅力や建築事例を直接聞かれてみてはいかがでしょうか?