私は、1994年から6年間、英国で暮らしていました。
英国人にとって、インテリアデコレーションとガーデニングは、週末の過ごし方の定番です。
英国らしいことを学びたいと考えていた私は、インテリアデザインのスクールに通いました。
英国のインテリアといえば、レースがいっぱいの装飾的なイメージですが、 インテリアデザインの先生は、「今、最先端のインテリアは日本スタイル! ミニマリストってすてき!」とおっしゃっていました。 ミニマリストとは、最小限しか物をもたない主義の人のことで、日本でも最近、流行語になりつつあります。 英国人の考える日本スタイルとは、禅寺のように虚飾を捨てた潔いインテリアのことです。 しかし、実際は、不用品でいっぱいになっているお宅が意外と多いものですよね。
使っていない家具、もう着ない服、もう読まない本や雑誌は処分しましょう。 好きじゃないけれど、買ったとき高かったからという理由だけでとっておくのはやめましょう。 捨てたいのに捨てられないものは、写真に撮ると捨てやすくなります。
使っていないものを処分できないのは、未練の気持ちがこもっているからです。 手放せば、未練を捨て前向きな気持ちになることができます。 要るものと要らないものを区別し物を減らすという過程を通じて、 自分の過去を振り返り、自分がこれからやりたいことがはっきりと見えてくるからです。 物があふれた生活から抜け出してシンプルに生きましょう。
- 壊れたままの電気製品は、修理か処分をしましょう。
- 捨てられないものは、代わりに写真に残して使うものと、好きなもの以外は手放しましょう。
工藤 沙美
- ・日本生活空間研究会主宰
- ・風水コンサルタント
- ・英国公認インテリアデザイナー
- ・ロンドン大学心理学部卒
中国人の風水師から直伝の「中国正統派風水」の理論を、8年の海外生活で取得した英国公認インテリアデザイナーとしての知識を生かしたモダンな風水を提案している。講演や執筆の他、風水コンサルティングを中心に活動。ロンドン大学心理学部卒業、MIT(マサチューセッツ工科大学)で体育講師を務めたこともあり、健康学から心理学にわたる多彩なバックグラウンドを生かした親身なアドバイスが、財界人や実業家から若い女性まで幅広く支持されている。子育てを終え、主婦層からも信頼が厚い。「快適風水生活」(成美堂),「英国式風水で幸せになるインテリア術」(トーソー出版)など、著書・出版物多数。